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数学的知識

55+55のような2桁の計算は、なぜ難しいのだろうか?

5+5=10が理解できたからといって55+55の計算が上手くできるとは限らない。そろばんの場合、数字と違って55が絵に見える。つまり「55という絵と5という絵は違う」と低学年は捉えてしまう。ところがこれを『テキスト』の図のように数理的に作問をすると、55+55=50+50+5+5が理解できるようになる。これが「数学的知識」となり結合法則などが分かるようになるわけである。

そろばんの55+55は「物理的知識」であるから、「55は五珠がはりの上に2つ並んでいて、同じ操作を2回する。」という程度の知識である。これを「同じ珠であるが位が違うし、55=50+5である。」という認識があれば、さらに2つの数を構成的に抽象できるようになる。(関係が分かる)

1年生が戸惑いなく計算がスラスラできる根底に、このような考えがあることを知ってほしいと思う。教材によって児童は大きな財産を得ることができるから、選択ミスをしないことが大切であると思う。

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