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2009年3月

島根県スペシャル学習会

3月29日(日)島根県スペシャル学習会が開催された。今回のテーマは『KIDS1~3』だった。

さて、幼児指導で一番心がけなければならないのは「指導者は幼児の能力をいち早く認識すること」である。幼児指導の場合小学1年生と大きく違っている点は、数概念・数観念を育成することが狙いであり、計算は、概念・観念無くして成立できないことから、あまり深入りしないようにすることである。

家で例えるならば、概念は基礎・観念は柱や壁である。計算は完成した家の中に入れる家具や家電のようなものである。したがって計算には快適さが要求される。

計算につまづいている児童は、計算に不快感をもっていると思われる。

幼児は、数の認識が未獲得であるので、指導者は上下左右から幼児を観察できる能力を要求される。例えば2+3=5のような計算は暗記させても解答はでる。しかし、2+□=5がなぜひき算になるのか?このような不離一体性を必要とされる能力は記憶では絶対に養われない。逆に、このような数学的な能力が養われた幼児は、記憶しなくてもスラスラ計算を解くことができるようになる。適応訓練の再生がいかにつまらない学習であるかを考えるべきである。Hgbdfgd

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教育改革

教育とは、次世代へ社会の成員を作り出す基本的なものである。平成22年に60年ぶりに全面改正される「教育基本法」を考えると、やはり現代社会では昔の教育基本法がそぐわないと思われる。

そこで注目する点がある。

「現在、公立小中学校あわせて61万人の教員の年齢構成は、40歳半ばをピークに40~50歳代に大きく偏っている。」今後、国としては優れた人材を確保し、施設・設備を改善するなどをして教育の質的向上を図ろうとしている。

では、珠算の先生の年齢構成はどうなっているだろう?データーによれば教員より20歳もピークが上がっている。このままでは珠算界にも優れた人材がいなくなる可能性がある。自分も世襲教師であるが、一般人から珠算界に参加できる「指導者講習会」を開催しないとせっかく作った珠算の歴史も消滅してしまうことになる。

SSKCLUBでは、一般人からも珠算の指導を目指す人材育成も考えている。一度、真剣に珠算の教育改革を考えたらどうだろうか?

日曜日は「島根県講習会」が開催されるが、珠算の発展のため児童のために頑張って講習してくる。

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文化的珠算

珠算は長い歴史をもっている。この背景には文化と教育が共存しているが、文化とは表面的な変化ができても、本質的な部分は崩すことができないものである。「計算器」としての珠算は文化となる。したがってフラッシュ暗算は、表面的な変化によるものであるから文化の一端である。

では珠算を教育としてとらえた場合、児童に歴史や文化はほとんど不要になる。それより「発達心理」や「学習心理」や「数学的な考え」などが重要になる。

珠算の低学年化が進んでいる中、文化に拘る指導者から呪縛的な指導を受けた児童は教育的な指導を受けることができない。これから珠算のプロを目指す先生には、「児童の知能を高めながら教育的珠算を目指し、児童全員を落ちこぼさない。」という哲学をもってほしい。教育的指導者と文化的指導者の差は、塾の繁栄にも繋がる。

「子どもができない理由を悩む」この気持ちが無ければ文化的指導者になる。

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数える

1学年の算数では「120までの数を数えることができるようにする。」という目標がある。珠算では数えることより計算に重きを置いているから、計算の前に「数える」ことができない児童でも、計算を推し進めているような気がする。

そこで1学年の算数では「数える」能力について、次のことができなければならない。

① 数詞が唱えられる。(いち、に、さん・・・)

② 数詞とモノを1対1に対応ができる。(●●●●●● いち、に、さんと数詞をつけて数える・・・計数)

③↑最後の数詞が対応したもの全体の個数を表す(集合数)

④ 対応させた数詞がそのものの順序を表す(順序数)

⑤ 他のモノを加えたり、取り除いたりしなければ、数えたものを並び変えたり、まとめても、全体の個数は変わらないことを理解する(数の保存性)

⑥ 「何を数えればよいか」という、数える対象の分類力(助数詞の意味)

この能力が備わっていない1年生は合成分解の計算がまずできない。そろばんは計算器であるが、能力がない児童には計算器が逆に不便になる。

ところが珠算教育を算数的に捉えると、この不便さが大切な学習になる。この意味が分かる指導者と分からない指導者の差は非常に大きい。さて、具体的に説明できるだろうか?

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量と測定と小数

珠算の「小数計算」と言えば3級の乗除算のことである。珠算の小数の乗除算は十進構造を教えない定位法による計算である。そのため暗算に活きない計算となる可能性が非常に高い。

新・学習指導要領では「量と測定」の領域において、さまざまな量の単位と測定について理解すること・量の大きさについての感覚を豊かにすること」など自分で考えたり説明したりすることを重視している。特に3学年の内容に「長さ、体積、重さのそれぞれの単位の関係を調べる活動」ということが算数的活動の中に位置づけられている。それはやがて6学年の「メートル法」に結びついて行く。

このメートル法は、10倍、100倍、1000倍、10分の1、100分の1、1000分の1の関係を捉えることが大切になる。

そこで、かさ・長さ・重さの関係を表してみる。

かさm l → ※c l→ d l → l (10倍の関係) → k l(1000倍の関係)

長さmm → cm → ※dm → m (10倍の関係) → km(1000倍の関係)

重さmg → ※cg → ※dg → g (10倍の関係) → kg(1000倍の関係)

※の単位は小学校で扱われていない。

このように連続量は、ミリ → センチ → デシ → 基本単位 → キロ の関係が十進構造を含んでいるから、そろばんの特性を活かせば非常に優れた学習ができる。

そろばんに布数した数の上に単位をつけて教えても、上のような単位の関係が理解していなければ何の役にも立たない。算数ではそろばんの使用ができないわけであるから、せっかく習得した暗算をこのような量の問題に使えるようにした方が、遥かに児童は救われる。

それにはまず「小数」を教えるべきである。

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教えること

珠算界では、教材について討議されることが多いが、弟子ブログに書かれているような「教材研究までする人間は少ない」ということは事実である。

また、「教える」ということについても、あまり深く追求しない傾向がある。それは、従来の指導法が、あまり考える必要がないように作られているからである。

例えば、3+4を学習している児童に、「4といくつで5になる?」というような質問は、この段階では不要なことである。つまり、既に1と4の数観念ができているにも関わらず、分かっていることを分かりにくい言葉で質問をする。「果たして児童は何が分からないのか」を、いち早く気づくことが指導者には大切である。

4のたし算は、5の合成も10の合成も含まれている。もし、児童が分類で戸惑っているならば、「5をつくる」「10をつくる」だけを指示すればよい。一度に、「4といくつ?」「5をいれて・・・」長い説明ほど分からないものはない。

説明するより考えさせる方が、児童は計算に参加できる。

間違っているところは、必ず「諭す」ようにして話してあげるべきである。

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ABACUS Lessonn2A・B解説&解答書

3月17日『ABACUS Lessonn2A・B解説&解答書』発売!

『2A・B』は5の合成分解を中心に構成されている。この合成分解は低学年が最初に珠算の壁にぶつかる難所でもある。指導を間違えると、とんでもない事態が起きることは言うまでもない。

珠算の指導は、歴史的な背景から経験的に確立したものである。つまり経験主義とは、「昔からこのように教えていたから」という程度の指導である。したがって学問的な根拠は全くない。

今回の『2A・B 』は指導方法をかなりきめ細くポイントを記載してあるので、指導歴が短い先生でも十分に対応ができると思う。ただし、実際に『解説』通りに指導ができるかどうかは従来の指導法を100%捨てることができるかである。上手く指導ができない理由を、己の指導力の無さだと自覚することである。指導歴が長いことと、上手い指導とは全く別問題である。厳しい言い方であるが「教材が悪い」「生徒が悪い」・・・このような気持ちで教えてもらったら生徒は非常にかわいそうである。

さて『解説書』をどう読むか? これが問題である。

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学習時間

児童の学習時間について苅谷剛彦氏(東京大学教授)は、次のようなデーターを提示している。

●1989年→2001年(小学生)

家で全く勉強しない児童 6.3% → 17.7%

家・塾で全く勉強しない児童 5.0% → 15.5%

●1989年→2001年(中学生)

家で全く勉強しない児童 30.2% → 44.9%

家・塾で全く勉強しない児童 15.2% → 23.8%

※小学生、中学生とも塾の通学はほとんど変化がない。

この現状を考えると教育界にも二極分化が進んでいると思われる。学習離れの深刻化が進み小学校の段階で授業の理解度が低下という現象が起きていることがいえる。

珠算教育は算数を無視して語れる時代ではないので、このような現象を謙虚に受け止めることが必要であると思う。珠算の低学年化が進んでいる中で「四当五落」というような努力(睡眠時間)を重視する「日本型メリトクラシー」の教育は、これから先非常に厳しくなることは言うまでもない。

努力しなければ上手くならない珠算では、21世紀の社会では陳腐化がさらに進む。珠算の固定概念を捨てる勇気がなければ「生きる喜び」を児童に植え付けることもできない。「自ら学び、自ら考える力」を養う教育にチャンジすれば必ず珠算は発展していくと思う。

「理念」なくして教育は語れない!

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数学的知識

55+55のような2桁の計算は、なぜ難しいのだろうか?

5+5=10が理解できたからといって55+55の計算が上手くできるとは限らない。そろばんの場合、数字と違って55が絵に見える。つまり「55という絵と5という絵は違う」と低学年は捉えてしまう。ところがこれを『テキスト』の図のように数理的に作問をすると、55+55=50+50+5+5が理解できるようになる。これが「数学的知識」となり結合法則などが分かるようになるわけである。

そろばんの55+55は「物理的知識」であるから、「55は五珠がはりの上に2つ並んでいて、同じ操作を2回する。」という程度の知識である。これを「同じ珠であるが位が違うし、55=50+5である。」という認識があれば、さらに2つの数を構成的に抽象できるようになる。(関係が分かる)

1年生が戸惑いなく計算がスラスラできる根底に、このような考えがあることを知ってほしいと思う。教材によって児童は大きな財産を得ることができるから、選択ミスをしないことが大切であると思う。

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全珠連指導者講習会

先日、社団法人全国珠算教育連盟 宮城県支部から11月15日に「指導者講習会」(3時間)の講師依頼があった。

昨年6月に開催された「21世紀の珠算の会」http://shuzan21.web.fc2.com/で、私の話を聴講された先生から「これからの珠算教育は先生のような考えが必要です。・・・」という依頼内容であった。

今年から「学習指導要領」の移行が始まるわけであるから、ますます算数への関心は高くなる。それと並行して学力向上が非常に問われるようになる。いつもこのブログで「学力は計算だけではない。むしろ算数力が大切である。」と書いているが、これからの珠算界も同じような方向へ行かないと発展は難しくなる。

最近の調査では「NSK」が増加している。(N=No  S=Study  K=Kids ) これは学校以外で勉強しない子どもが増えていることである。この現象が起きれば学力も二極分化が加速してくることになる。

珠算塾は、「計算オンリー」の構図から、学力向上に貢献できる教育へ改めることができないと自然淘汰されるのは時間の問題であると思う。

来月の「関東地方連合珠算指導者講習会」は、現在140名が参加するらしい。http://homepage2.nifty.com/ssk55/newpage65.html

昔なら「SSKCLUB」の理念は珠算界では受け入れられないことであったが、子ども達が広く幸せになる教育を目指せば必ず受け入られるものである。SSKCLUBを問わず、珠算界の為に貢献できるようにこれからもSSKCLUB外に理念を伝えたいと思う。

プロフェッショナルを目指して毎日勉強です!

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ABACUS Lesson2A解説&解答書

本日『ABACUS Lesson2A解説&解答書』が完成した。2Bはあと1週週間後になるので発売は3月16日頃を予定している。

あと『3A・3B』が発売されれば『ABACUSの解説&解答書』は、Lessonn1~12まで一応揃う。ただ今回発行した『解説&解答書』の中に簡単なミス(校正後に私の転記ミス)が含まれてしまい、購入された先生方には大変申し訳ありませんが訂正してお使い下さい。

『2A・2B』は児童が最初に躓く「5の合成分解」が入っている。この指導が上手くできることが今後の「10の合成分解」にも大きな影響を与えることを、指導者はしっかり認識して欲しい。今回の解説は専門用語を外し、具体的な指導例を書いたので、その点を何度もインプットして児童に分かりやすくアウトプットすることが大切である。

「教えることは学ぶ」ことである。これを忘れずに!

『ABACUS Lessonn3A・B解説&解答書』の発売は3月下旬発刊予定。

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KIDS ドリル

幼児対象『KIDSドリル』に図のような「10の分解」がある。一般的にお金の分解は実態数ではないので、完全に数観念がないと分解不能になる。おはじきなどの分解は「数え引き」ということもできるから発達上「ワンランク下」になる。

幼児期にこのような数観念が獲得できる児童は、そろばんも非常に「おもしろい勉強」になる。やがて有能感も味わうことができるようになり「先生、私ってなんでこんなにできるの?」に変わっていく。

また、下のような「数直線」の問題は、対応・数詞・計数の三つの能力が備わっていなければできない。このような総合的な能力を普通の幼児が習得できる教育は「これからの珠算界には絶対に必要である」ということは言うまでもない。

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暗算テキスト

SSKCLUBの暗算テキストは『暗算1』『暗算スペシャル』『暗算2』の3冊がある。

『暗算1』は2桁(2口~3口)のそろばん珠+数字を組み合わせたテキストである。珠算の暗算は早い話「絵の計算」であるから、11+11、55+11、22+33のような、答え(絵)が均等に並んだ方が理解しやすい。55+13になると同じ運珠の「添入」でも難しくなる。このようなことから編集は分かりやすい数象から順番に編集してある。

『暗算スペシャル』も珠+数字(1桁 1・2年生対象)を組み合わせたテキストである。編集は運珠(簡単な計算問題から作問)を中心に編集してあるので、暗算で合成分解が強化できる特徴がある。つまり「合成分解は何もそろばんを使わなくても練習できる」という考えから作ったテキストである。

『暗算1』『暗算スペシャル』を1ページずつ分析しながら見て頂ければ「なるほど!」と思うはずである。「なるほど!!」と感じたらSSKCLUBの理念も分かる。

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石川県スペシャル学習会

「石川県スペシャル学習会」が終わった。石川のリーダーから「ここ数日天気が悪く本日は珍しく晴れて驚いています。・・・」という挨拶で始まった今回のテーマ は『暗算1・2・3』と『レッスン 6』であった。

暗算の内容

① 暗算の歴史 (和算から近代算数)

★明治維新になっても、江戸時代から続いた和算の影響で、算数が欧米よりかなり遅れてしまった。

② 算数の暗算と珠算式暗算の違い

★ 珠算式暗算は、数象を使う暗算である。算数科における暗算は、数字を使う記号(言葉)的暗算である。

③ 暗算を算数に活用させる

★ 倍数、公倍数、約数、公約数 → 通分、約分など、見通す能力を暗算で養う。

④ 暗算と知能との関係

★ 暗算は知能より学習内容により、暗算力が習得できる。

⑤ 『テキスト』の分析

★ テキストは、暗算の強化+合成分解の充実  

講習を受ければ全てが分かる。今年から指導要領の移行措置が始まるが、暗算力は算数的にアレンジして教えることがこれからの課題である。やたら桁数の多い問題を学習する意味はだんだん薄れていくのである。

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