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形態知覚(1)

そろばんの五珠を1と見誤る児童がいる。この要因は形態知覚によるところが大きい。形態知覚とは「実物あるいは図示または表に示されるものを知覚する力。視覚によって比較弁別のできる力。図形の形や陰影の細かい差異を認める力。」である。

五珠は一珠と同じ色・同じ形をしている。まずは、このことが誤る第一要因と考えられる。ただし「五珠は5である」という認識と5の数観念(2+3=5 5-2=3 3+□=5・・・)とは別である。その点を指導者がはき違えると、とんでもない誤答を児童がするようになるので注意して欲しい。

このようなことから「低学年ほど形態知覚が低い」ことを理解した上で学習内容を考える必要がある。

ところで、形態知覚と知能の相関指数は、心理学では0.47(0.4~0.7 かなり相関がある。)というデーターがある。このことから「五珠と一珠を区別できる能力は知能と全く関係がない」とは言えないことになる。

参考) 相関指数1~0.9(極めて高い相関)0.7~0.9(高い相関)0.7~0.4(かなり相関がある)0.2~0.4(低い相関)0~0.2(ほとんど相関ない) 指先の器用0.01 手の器用0.17

五珠の形態知覚の誤答は学習を積めばやがて消えてくるので心配は要らないが、5の数観念は、学習量より学習内容に拠るところが大きい。したがって、5の数観念が認識できるならば必然的に五珠の誤りも消える。一般的に「知覚は知能の下位概念である」と言われている点から「珠算は知能が高い児童の方が有利である。」ということになる。

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