珠算の位置づけ
4月より「新学習指導要領移行措置」が始まる。珠算人も鋭い目を向けて対処しなければ教育に携わる者として社会から疎外される恐れがある。
特に算数教育の中に珠算を溶け込ませることが、「社会に役立つ」という考え方は、今後さらに重要視されると思う。
算数の目標は「生活上ならびに今後の数学上必須な数的処理能力を養うこと」であるが、珠算はこの目標や考え方に対応できる内容を十分にもっている。問題は、算数科の中に珠算をどのように位置づけるかである。(3・4年生の算数でそろばんが教えられることを指しているのではない。)
具体的な例をあげてみる。
珠算と筆算の「わり算」を比較すると、児童が筆算でもっとも苦手としているものは「商の発見」である。珠算は被除数の首位だけで簡単に仮商が決められ、過大商のときは「もどし算」で商の修正ができる。筆算のように商の適否を暗算で確かめる必要はない。このように考えると「わり算」を珠算で捉えることにより、立商→あまりのわり算→もどし算→九立商が全て盤面で処理される。この根底にあるのは珠算式暗算と数学力の活用である。
珠算の計算力を算数に溶け込ませることは珠算で培った力を算数で発揮できることである。それには指導者が意識して珠算の学習体系を「学習指導要領」に合わせてプログラムする必要がある。『7Bもどし算』この学習を数学的に教えることが大切!
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