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ABACUS Lesson11A・B

『ABACUS Lesson11A・B解説&解答書 』を発売しました。

『ABACUS11』は、ぱちぱち日記でも紹介したように、「正の数・負の数」を数直線を使って、小学生が理解できるように編集してある。従来の珠算教育では考えられない構成だと思う。『解説書』は具体的な指導や注意点を記載してあるので是非活用して欲しい。

「正の数・負の数」は、これから中学で数学を学ぶ時「負の意味」が非常に分かりやすくなると思う。珠算のマイナス計算は「計算上のこと」で「負の数が分かるわけではない」したがって「意味は分からない」が「計算はできる」ようになるのである。

この『ABACUS11』は、負の数の加減乗除や小数の暗算がたくさん学習ができるように編集しているが実はもっと凄い数学力が含まれている。

そもそも算数には、二つの側面があり、一つは「計算力」の向上で、もう一つは「数学的な考えを養う」ことである。前者の計算力は日常生活で役にたつような実用面の能力である。後者の数学的な考えは、本来算数が必要とされる「思考」の力である。算数を学習したことが他の教科にも発揮できるような力であるので、これは実用的より応用的な能力であると思う。

さて、この計算力と数学力は、車の両輪の関係であるので、片方が欠けても走れなくなる。珠算は計算力だけで走れるわけであるからオートバイだろう。しかし、SSKCLUBは、珠算であるが、決して計算力だけのオートバイではないことは事実である。

そこで、数学力を重視している『テキスト』を挙げると、『ザ・わり算2』『ABACUS パズル2』と『ABACUS 11A・B』になる。この意味が分かるかどうかは指導者の数学力が関係してくる。『テキスト』はなるべく数学的には作っているが、珠算教育であるということもふまえているのでその点が難しい。

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