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作問法(2)

江戸時代にブレイクした「和算」と、それに伴い発達したそろばん。明治維新になり和算は「近代算数」に変わり、日本の教育から全面廃止が決定された。しかし、和算家たちの根強い反対運動があり、日本の算数は欧州から20年遅れてしまった。その後、算数は『検定教科書』となり「数え主義」(順序数を使った数え足しの計算→後の暗算主義)と「筆算主義」の争奪戦を経て今日に至ったわけである。

そろばんは「人間が使う道具」である。道具であるから「計算器」と定義される。(電卓は「誰でも使える便利な機械」であるので計算機となる。)そろばんは道具として明治~昭和の経済を支えた。しかし、そろばんは道具から離れても計算ができるようになる「暗算」が獲得できることから、そろばんは大変優れた「計算器」として現在も重宝されている。

ところが、道具であるそろばんを使いこなすには、優れた技術が求められた。そこで寺子屋が生まれ「珠算教育」というハイテク産業への道を辿るようになったわけである。目的が道具というそろばんと算数の関連については、当時誰も異論を唱える者はいなかった。しかし、昭和の後半、電卓の普及が始まり計算器としてそろばんの需要は著しく低下して、やがて計算器という立場から、算数=珠算という考えが巷に広がり始めた。

珠算の作問については、昭和13年に現在の五珠1個と一珠4個のそろばんが普及し、全珠連が1960年に『珠算叢書』(作問書)を発行し、その20年後に現代の珠算の基となる『珠算作問法』を発行した。このような歴史的背景を考えると、確かに珠算は素晴らしい功績を残してきたと思う。しかし、現代の社会情勢(珠算の低年齢化・計算機の普及・教育の多様化)等を考えると、作問を根本的に見直し、時代に合った珠算に改定する必要があると思う。

SSKCLUB『テキスト』は、古い歴史の中にある大切な文化・知識をふまえながら、21世紀の珠算教育(幼児教育と算数力のUP)という新しい考え方を取り入れ、子どもが理解し易く、知的財産を獲得できるような教材を提供しようと思っている。

           温故知新=SSKCLUB

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