能力を引き出す
ソクラテス(哲学者)は、「子どもを教えるというのは、知識を与えることではない。子どもの才能を引き出すことである。決して教え込むな。」と言っている。
子どもは、生まれもって異なる能力をもっている。能力が異なっていても「学習によって素晴らしい解答が得られたら?」・・・これこそ究極の学習方法であると思う。
これを合成分解の問題に置き換えて考えてみる。「6+7型の合成分解の通過率は、『ABACUS3A』を使うと、1年生および特別支援学級の児童でも80%以上の通過率を示す」という結果が出ている。(参考に全珠連の『珠算春秋90号・91号』にデーターを添付した研究論文が掲載されている。)これが今までの珠算教育には無かった「教え込みをしない、能力を引き出す」学習方法である。
子どもが計算をしている様子を見ると、計算はたどたどしいが一問一問考えながら計算している。考えながら計算をしているということは、子ども自らが自分の知識を頭の中から引き出そうとしている姿である。実は、これもスパイラル的な学習方法である。
ところで「能力を引き出す」教材は、なぜ簡単に作れないのか?これにはとてつもないほどの時間がかかり、調査・研究が非常に難しいからである。(内容は記載省略)一般的に「教育は結果が出るまでに20年かかる。」と言われている。今ブームになっている教育があるとするならば、「これが本当に素晴らしい教育です」と評価されるのは、今から20年後になる。つまり、失敗もあるということだ。
教育とは、生徒・先生・教材の3つの要因が柱となって成り立っている。珠算塾に入学した時から生徒、先生という関係(社会集団)※(家族は強制的集団)が成立し、その仲介となる教材を挟んで学習が起きる。いくら優秀な先生でも「成功の法則」を間違っていれば、成功する確率は限りなく0%である。言い換えれば「成功とは成功する(真実)方向に向かわない限り成功しない」ということである。
したがって『教材』の選択ミスをすると、子どもの能力を引き出すことは難しくなる。
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