テキスト修了

3月から始まった『KIDS1』が修了した。(年長児の場合、KIDS1と分類は、3か月の学習期間を要する)

毎回『KIDSテキスト』が修了した時点で、保護者様には、コメントと「修了パンフレット」を付けて返還する。

実際に、わが子がどんなことを習っているのか?どんな学習状態なのか?を知る権利がある。それに応えられなければ、教育がエゴ化してしまう危険性がある。

ということで、今回は、保護者様から添えられた手紙を紹介します。

いつもお世話になりありがとうございます。毎回、「すごく楽しかった」と喜んで帰って来ます。三重丸が貰えたのも嬉しかった様です。いつも先生のブログを楽しみに読まさせて頂いております。素晴らしい先生に、直接御指導して頂き感謝しております。今後とも宜しくお願い申し上げます。

幼児期は、そろばんの技術より、むしろ数(かず・すう)の本質を指導することが大切である。数(かず・すう)の本質は、「3このりんご」の数(かず)を見た瞬間に「3」の数(すう)と認められることであり、この数の本質を取り出すには思考力が必要となる。

つまり、誰もが共通して認めることができるものが本質であるから、そろばんの五珠は「数の本質」とは言えないことになる。

直観された五珠の不確かな意味を、誰もが納得できる本質に変えることは、数を普遍的な意味に転換しない限り無理である。これを「五珠の本質観取」と言う。

したがって、幼児期にそろばんの計算ばかりを教え込むと、本質よりむしろ自由な教育へ陥ることがある。ただし、この統一性の無い自由な教育で上手くいく幼児もいるが一般的ではないので、危険が伴う事実も指導者は認識すべきであろう。

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岐阜県本部講習会

朝晩まだ冷え込みが厳しい高山で、岐阜県本部講習会が開催された。会員が少ない中、全国から30名も集まったわけであるから素晴らしい。

今回は、『わり算1・2』『小数1・2』の4本で、全てのページを解説することは不可能だったので、要点をまとめて講話した。

『わり算1』は、『ABACUS5』と関連した「計算の意味・仕組み」の基本的なテキストである。また、『わり算1』は、かけ算と可逆的な意味合いが深いので、算数的な観点からも、とても重要なテキストである。

また、『わり算2』は、同数累減から拡張された包含除と「あまりのあるわり算」をバランスよく編集しているので、わり算がわからない3学年には最適なテキストとなる。

つまり、『かけ算1・2』と『わり算1.2』で、整数の四則計算は完成される。したがって、この4冊の中の1冊でも欠けて教えると、その後に習う小数の計算にも大きな影響を及ぼすことになる。特に小数は、「量と測定」・「数量関係」・「単位の換算」なども絡んでくるので、根底にある「数と計算」は、整数の範囲の学習段階で完璧にしておかなければならない。

わり算のあまりの意味は、そろばんを使うと計算過程ではっきりと見えるので、この場面で教具としてのそろばんの価値を、十分発揮することが大切である。

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そろばんの布数について

そろばんに布数する場合、1~4と5~9では、明らかに後者の方が難しい。従来のそろばんの場合、ここで何度も練習をして布数の定着を狙う。

しかし、実際の所1学年では、数を布数するだけではダメで、具体物⇔そろばん⇔数字が三位一体化され、尚且つソロバンが中間変数として機能しないと、計算の意味は理解できない。

計算の意味が分からなければ計算はできないとなると、必然的に「合成分解も理解できない」ということになる!

布数がままならない児童が合成分解をスラスラ解けることは、実際問題かなり厳しいと思われる。

『ABACUS1A』のP20の□の中に、数を入れる問題があるが、この後に、数→そろばん・具体物→そろばんという流れで「おいたり はらったりする」と、5の認識も強化される。

五珠は確かに「1が5つ集まった数」であるが、それには図のように、混合した数を認識する能力が必要である。この手順無しに、「5珠だからひとつで5を表すから覚えてね。」と何十回吠えても、「1に見える限り5と認識するのは厳しい」のである。

一般的な珠算教育において布数する学習は無いが、布数の学習は「ひき算」にも同化できる点を考えると、数字だけが数だ!と思い込む指導は危険な落とし穴のオンパレードである。

要するに、指導者がこの点をよく理解していないと、低学年は初歩の段階で躓くのである!

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関東学習会

昨日「関東学習会」に参加させてもらった。自分が主宰している学習会だが、これは学習会というより、「講習会」といっていいだろう。テキストの指導を忠実に伝えられたり、質問も適確に回答できるということは、やはり、中島先生の講習会の受講数やレポートの数の多さからも頷けるところだ。

自分の知らないことを教えてもらう場合、決して「評論家」にならないことが重要である。ここを間違えると、一気に思考回路が乱れるようになる。講習会は、話し手と聞き手の協力がなければアウトであろう。

今回の学習会で、一番驚いたことは、この学習会に実に80名弱の先生が参加したことである。九州や四国、ましてや中国地方から関東に足を運ぶことは簡単なことではない。やはり、これも中島先生の人望だと思う。これは自分も見習わなくてはならない点であろう!

今回は30分間、講話させて頂いたが、いつもの本部講習会とは違った感じで少々緊張もしたが、やはり場慣れた席は気持ちが楽になる。

これからは、東京から発信される「SSKCLUB本部講習会」があってもいいと改めて思った。指導者の育成こそが珠算教育の発展であることを願って、関東学習会がまた日曜日に開催されるならば、是非参加したいと思った!

来年は、東京でSSKCLUB全国大会を開催するので、是非とも関東圏の先生方の協力をお願いします。

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平成24年度 育成プロジェクト募集

平成24年度 育成プロジェクトの募集をします。

1、申込期間 平成24年5月1日~8月31日まで

2、レポートは、平成24年9月~25年5月31日までの本部講習会の受講内容を対象とします。

3、原稿は「ワード」で書き、本部事務局へEメールで送って下さい。(※他の書式の場合は添削しません。)

4、レポートの提出期限は、講習日から一週間です。(講習が連続する月もあるので締切り厳守でお願いします。)

5、申請方法は、SSKCLUB幹事の中島えいこ先生に「育成プロジェクト申請書」を請求し、本部事務局へ提出して下さい。(FAX・メール可)

6、参加資格は、第1期生(平成23年度)を除くSSKCLUB会員。

平成23年度の育成プロジェクトも、あと岐阜県本部講習会を残すだけとなった。この1年間のメンバーのレポートを読むと、かなり力が付いてきたと思う。人間は何か約束事があると、力を発揮しようと思うので、プロジェクトは最短で勉強ができる最良の場である。

組織が大きくなることと、個人の指導力が伸びることの相関は無い。むしろ集団で共同作業すると、一人あたりの作業量が低下する。(人数が多くなればなる程、他の誰かがやってくれるだろうと思い、一人の出す力が弱くなるため)これを「社会的手抜き(リンゲルマン効果)」という。

今期も今月末で終わるが、1年間を振り返ってみて自分自身の勉強量はどうでしたか?講習会以外にも勉強できる場はあるので、継続して学びましょう。要は行動あるのみ!です。

草莽の有志

ゴールデンウィークはしっかり充電したので、全国までの残り4本の本部講習会と、来年の『新テキスト』の執筆に全力を出したい。

来週末に開催される「関東学習会」と、7月に開催される「全国大会」は、沢山の先生が一同に集まって頂ける。これは、主宰者としては非常に喜ばしいことである。

もともとSSKCLUBは、「草莽の有志」の気持ちで立ち上げた勉強会なので、会員の資格や講習会の受講については、原則自由としている。ただし自由であるが故に、組織の充実については厳しい気持ちで臨んでいるわけである。

最近は色々なところからオファーもくるが、SSKCLUBはあくまでも珠算教育の発展のための勉強の場なので、無理して有名になったり組織が大きくなることは願っていない。あくまでも自然であれば良しとしている。

人間は好きな仕事をしている時に「幸せ」を感じる動物だから、講習会や全国大会は大変有意義なものとなる。組織が大きくなると、志した精神がいつの間にか崩れるのが常であるが、幕末の新選組(近藤勇)のような結末にならないように気をつけたい。

5の分解

算数のひき算においては、「ひき算はどんな時に用いるのか」の次に「ひき算の計算はどのようにするのか」という意味をかなり重要視している。

例えば60-40の場合、具体的な問題から「おつり」や「残金」を求めるように指示される。ところが珠算の場合、60-40は「1入れて5はらう」という法則(運珠法)を使う。これは一見、便利そうに感じるが、意味を伴っていないので全く想像もつかない誤答が多くでる。特に1学年あたりでは、最悪の結果となる場合が多い。

そろばんは5珠を使うことから、50-40と60-40では意味が異なる。50-40は、おつりと残金が一致するが、60-40は、50円を払って10円のおつりをもらい、残金を20円としなければならない。

このおつりと残金の意味が分かれば、日常生活においても、ひき算を用いる時に効果的に用いることができる。60-40=20という答えだけを捉えると、算数と珠算は同化されているように感じられるが、児童はこれを同化することができないから誤答が出るわけである。

「正答が出れば良い」というより、そのプロセスを理解させた方が、算数力は格段にUPする。

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計算のきまり 解説&解答書

今回、『計算のきまり 解説&解説書』の改訂をした。(5月1日より改訂版を発売)

今年の岡山県や富山県本部講習会で講話した実践指導の内容を追加したので、今後、テキストを購入する時に検討して頂きたい。

われわれ珠算人が思う「計算のきまり」は、計算の順序を正しく理解して答えることを目指すが、本来の計算のきまりとは、式を考え、作るところから始まっている。この時、解は一つとは限らないことをきちんと認識させることが、計算の法則をより身近なものにするポイントである。

形式的なドリルは書店で数多く販売されているが、それで算数がよくできるようになったと聞いたことは、まず無い。

これに加え、ネットでもドリルの多用が親子関係を壊すとコメントされているが、これは当たり前である。与えられた計算を繰り返し強要されれば、誰だって嫌になるにちがいない。いや、嫌にならない方がおかしい。

このような点もふまえ、「計算のきまり」は、珠算とは違った観点で捉えられる画期的なテキストである!と認識して欲しい。

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第58作 メートルワールド

5月1日から発売される『メートルワールド』と『解説&解答書』が完成した。書き始めから約1年を要したが、完成したことは、正直いって嬉しい。

『メートルワールド』は、今年(香川県)の全国大会で講話するが、全国大会や来期予想される本部講習会の前に、必ず問題を解いて臨むことが重要である。

昨年発行した『メートルものがたり』との関連性が高いが、『メートルワールド』は、6学年対象なため、トータルな解決力が無いと、正直いって厳しいと思われる。したがって、『テキスト』と『解説&解答書』を照らし合わせながら予習をしておくことが一番である。

これで2学年~6学年まで、算数シリーズが一本の線で繋がったわけである。あとは指導者が一本の線で結れた学習形態で指導してくれることを願うだけである。

人を教える職業に就いた以上、覚悟して学ぶ。

これは当たり前のことであることを、しっかり再認識して欲しい。

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大阪府本部講習会

日曜日、今年度から本部講習会の開催が決まった「大阪府本部講習会」が無事に終わった。初めての開催にも関わらず、大成功に終わって何よりです。

今回は久しぶりの「KIDS」ということで、封印していたものを紐解いたような気持ちではじめたが、『パズル』に関しては、今後改訂する内容(別資料)を提示して解説をした。自分で作った『テキスト』でも、スッキリしないところは多々あるが、正直、そのスッキリしないのが何なのかが分からないこともある。ところがこれが「ある日突然」、湧き出てくるから自分でも「!!!」である。

以前から幼児教育に関して「数を認識(数観念)させれば計算は自然と分かるようになる。」と述べてきた。今回はこの、「数をどのように分からせるか?」について、具体例を示しながら、『KIDS2』のはじめに出てくる「1~4」までの数などで講話した。

確かに数そのものは、3より1の方が少なくて簡単であるように思えるが、数詞を付けた数(かず)となると、1より3の方が断然分かり易くなる。

例えば、1ぽん、1ぴき、1さつの助数詞をつけると、数詞の「いち」が「いっ」に変化する。ところが、3ぼん、3びき、3さつは、助数詞をつけても、数詞の「さん」は変化しない。

したがって、基数詞(集合数+数詞)までを含めて数を展開すると、「3→2→4→1」の順番に難しくなる。そろばんは、基本的に集合数や順序数や基数詞、序数詞は不要であるから、「そんなことどうでもいいじゃない?」と思うかもしれないが、指導者がこの認識では珠算と算数の融合は成し得ない=算数にはならないということになる。

この辺りをよく考えて、今後の指導に役立てほしい。

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かけ算九九

一般的に1学年から入学した児童に、珠算塾ではどのように九九を教えているのだろうか?九九を表記したモノを与えて唱えさて覚えさせているのだろうか?または何度も書かせて覚えさせているのだろうか?正直自分にはその実態が、さっぱり分からない。

はたして本当に、「九九は唱えられるようになればOKなのか?」

確かにかけ算の計算は九九を使うが、かけ算に入った時に九九の仕組みを理解していた方が有利に展開できることは言うまでもない。とは言え、仕組みが理解できても正しく早く九九で処理できることも大切である。

つまり、仕組みも理解できて、九九の答えもスラスラ答えられることが一番良いことになる。『かけ算1』『かけ算2』を学習すれば、九九の仕組みはさらに深く理解できるようになる。ただし、定着については個人差があるし、「6×7」「7×8」などは誤答もあるので、定期的に検査をして誤答の修正や定着を図った方がよい。間違って覚えたモノを学習すれば、負の転移が増すので、どんどん修正が難しくなる。

だからといって、九九を暗唱させる必要は全くない。これは数詞を風呂場で唱えさせるようなもので、唱えることが同時に記数法が分かるかと言えばそうではないことと同じである。

暗記の時点でも、必ず式を付けて理解させないと、計算する時に視覚的な能力が発揮できなくなる可能性が高くなる。

九九を答えた後に、再度答えを隠して唱えさせると、書字と音声が一致するようになる。特に九九を習いはじめた頃は、書字と音声のバランスが悪いので、この点を見逃さないように指導することが大切である。

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メートルワールド

『メートルワールド』の最終校正も終わり、表紙の色も決った。58作となれば、どうしても同色系になるが、今回はあえて今までとは違った色にした。

『解説&解答書』も現在校正中なので、5月1日に『テキスト』と一緒に発売できると思う。

それにしても、今回は検査、検査で1年の月日を有してしまったが、たぶん「メートル法」の問題としては、この世に類を見ないものだと自負している。

検査で分かったことは、メートル法の理解・定着は、算数教科書だけでは難しいということだ。SSKCLUBの児童は、日頃から10倍概念を小数や割合でしっかり教えているので、メートル法も同化できる能力を発揮兼ね備えている。つまり、スパイラルな学習がなければ、6学年と言えども難しいのである。

『解説&解答書』においては、メートル法の仕組み等をかなり記載したので、難しい内容となっているが、指導者であるならば必ず内容を理解し克服して欲しいものだ。

これで全国大会が待ち遠しくなった。まだ、申し込みをしていない先生は、大至急申し込んで下さい。宜しくお願いします。

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ABACUS2Aと2B

4月になって、新入生は「合成分解」が満開状態になる。ここを上手く理解しなければ、そろばんは使い物にならない。特に1学年は、指導者も神経を使うところだが、これは昔の話!SSKCLUBで学ぶ1学年において、合成分解が分からない児童はほとんどいない!

運珠法を使うと、2+3、3+3、20+30を全て「5入れて2をはらう」と指導する。2+3=5と解答して、3+3が分からなくなる。これは一体なんだろう?ひょっとして、「合成は5と答えればよい」と思い込んでいるのだろうか?確かに昔は、3+3の答えを「5」と解答する1年生が非常に多かった。結局、分かっていないということになる。

『ABACUS2A』は、1+4・2+3・3+2・4+1型の計算しか含まれていないので、従来の珠算教材と大差は無い。ただし、「運珠法」は使わず、全て数理で処理するように作問してある点は違っている。

ところが、『ABACUS2B』になると、『2A』で培った数理的知識を構造的に捉えるように作問してあるので、従来の珠算教材とは全く異なる。

写真は、現在1年生の児童(KIDSから入学)だが、全く問題なくスラスラ理解している。数観念や数理的な考察力を習得すると、1学年でもこんなによくできるようになる。

運珠法は、確かに形式的演繹法であるから、3学年以上では理解できても、1、2学年では無理である。仮に1割の児童ができたとしても、9割の児童が分からなければ、社会では「アカンでしょう!」となる。

つまり、「手続き記憶」のような珠算より、「意味記憶」を伴った指導の方が、トータルで考えれば近道なのである。

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育成プロジェクト

第1期「育成プロジェクト」も5月20日(日)の岐阜県本部講習会が最後となる。第2期生は5月頃募集をかける予定であるが、第2期生は役員の参加もOKとしたい。

昨日、千葉県の池田彰子先生の栃木県本部講習会のレポートが届いた。彼女はいつも講習会の翌日に提出してくるので、どんな脳をもっているのか一度見てみたい。

まもなく『会報32号』が届くが、今回のプロジェクトの凄い原稿がビッシリ詰まっているので、必ず読んで頂きたい。

人間は動機づけが大切になるので、講習会に参加したり、レポートを書くことは重要であることは言うまでもない。また、講習会で学んだことは、塾の繁栄に直結するわけだから、誰に遠慮もすることもないし、もっと率直に述べるなら「これぞ自由な世界!」なのである。

組織に振り回されていると、嫌なこともやらなくてはならない。会員は全てオーナーである以上、自分の意思で行動することが大切である。人の顔色を伺って行動していたら一人前のプロにはなれないと思う。

とにかく良いと思ったことは真っ直ぐ貫いて行動しよう!そこから必ず道は開けるものである。

栃木県本部講習会

桜が満開となった東京から新幹線で宇都宮へ向かった。車窓からは、「男体山」がまだしっかり雪化粧をしている。いつも見ている富士山とは違った味があって少し感激した。

さて、今回の栃木県本部講習会だが、参加者が30名を超えたのだから、先ずは大成功だったと思う。特に栃木県のリーダーの横須賀先生の姿が印象に残り、今後の成長が楽しみである。「ありがとう」

講習内容は、一言で言えば、「かけ算オンパレード」である。かけ算は、たし算から拡張された「同数累加」によって位置が決まる。この同数累加の役割を果たすのが『かけ算1』である。

また、かけ算はわり算と「可逆」の関係(□×3=12 3×□=12)にあり、その可逆のパイプ役が『かけ算2』となる。つまり、『かけ算1』と『かけ算2』の役割は全く異なっている。かけ算のテキストが、ただ単に「九九の練習テキスト」と思ったら大間違いである。九九の練習だけならば、わざわざテキストを作るわけがない。

もう一点、珠算人にありがちな「九九=かけ算」という考えも改めてもらいたい。最悪の状態は、たし算の計算ができないのに「九九を覚えさすこと」だ。九九を唱えさせて記憶させるのは、意味が分かっているわけではないから、「手続き記憶」に他ならない。つまり、意味を教えるに値しない段階ということである。

講習ではかなり厳しいことを話すが、児童が迷惑するような指導は断固として行ってはならない。これに反論するならば、まずその根拠が聞きたいものだ。

SSKCLUBの会員も300名、1000教室になったわけだから、いつ何時に全国のどこから自塾への問い合わせがくるかもしれない。会員の皆さんには、その自覚を持って日々の指導に従事してほしい。

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児童の心理状態

一般的な就学児童を持つ保護者に「そろばん塾は、どんなところ?」と問えば、「そろばんを使って計算問題を解く」というイメージだろう。したがって、SSKCLUBの指導内容を知らないで訪問してくると、ほとんどの保護者様が「今のそろばんは昔と違っているんですね!」と驚く!
これは『KIDSテキスト』や『算数テキスト』を見てそう感じるのだろう。『ABACUS』については、基本的にはそろばんなので、そんなインパクトは少ないと思われる。

実際、児童は『算数テキスト』をどう捉えているのだろうか?学習塾のように全ての単元を教えているわけではないので、気持ちはかなり楽であろう。また、算数の要の単元を主に学習するので、学ぶにつれ数学力の幹が太くなっていくことを体感してくる。

心理学で言えば、算数は「部分強化」で、そろばんは、全てを指導することから「全強化」となる。『算数テキスト』は、次に何を学ぶのか不定であるので、「不定率強化」が増し、ワクワクするのである。実際に「わかる・できる」という成果が上がれば、さらに次も学びたい気持ちが働く。

大人でも旅行やギャンブルは、「不定率強化」が増すので、行く前も楽しくなるわけであろう。

ワクワクするような授業を展開するには、ワクワクするような『テキスト』が無ければ実現できないであろう。後は指導者が「感動力」を身につけることのみである!

新学期

春休みも終わり、新入生の授業が始まる。毎年、新学期に期待する気持ちは分からんでもないが、それは普段の指導がしっかりできているかどうかで決まるものである。

SSKCLUBの入会は誰でもOKだが、『テキスト』をきちんと使うことや、継続して講習を受けるなどという条件を絞り込めば、その確率はかなり減るのではないだろうか?

指導者が自分の指導に不満や不安を持ち始めたり、児童が上手く育たないようになると、「自らの愛を放棄する」ようになる。この不満は誤りで、実は社会の「ニーズ」に適合していないことを早く理解した方がよい。

自分の中のニーズが満たされなくなると、ますます負の指導から抜け出せなくなる。一番怖いのは、自分では一所懸命指導しているつもりでも、「社会のニーズ」と食い違っている現実に気がつかないことである。これにより、ますます混乱が生じてしまう。さらに、『テキスト』を使っても上手く指導ができないとなると、感情が抑圧されて暴走し始めるので注意した方がよい。

『テキスト』は、3年過ぎれば、ほぼ一通り指導が終わるが、一流のプロを目指すならば、あと7年間は修行した方がよいだろう。

どのような腰構えで指導や講習会に臨むか、じっくりと考えて新学期をスタートして欲しい。

富山県本部講習会

昨年に続き、雨・霙・雪・ときどき晴れの中、講習会が無事終わった。今回は行きは、高山本線を使ったが、飛騨古川を過ぎたら、完全に雪国に変化した。この季節にまだこんなに雪があるということは、1・2月はどのくらい積もるのか考えると恐ろしくなった。

さて、今回の講習会は、『ABACUS4』と『計算のきまり1.2』ということだが、乗法の交換法則は、『計算のきまり』ではじめて出てくるわけではない。したがって、『計算のきまり』は、今まで習ってきたことを、合理的にまとめた内容と言ってもいいだろう。

ところで、「計算の法則」について、昨年(NEWSポストセブン)で流れていた記事を紹介しよう。「人事担当者 6+5×3=33 と答える就活生続出で不安になる」

マイナビによる「12年卒企業新卒者状況調査」によると、企業の採用活動の印象は「昨年より厳しかった」、「昨年並に厳しかった」が80%を占め、その理由の実に半数が「学生の質が低下したから」という回答を寄せた。中でも著しいのが、企業が大卒に求めていた「基礎学力」の低下だという。「目立つのが誤字脱字。携帯やパソコンに慣れてしまっているせいか、漢字が書けない学生が多い。しかも、そうした誤字に気づかずメールを送ってくる。」

「四則計算もできないのは参りました。6+5×3というような簡単な計算でも、33と書く学生が多くて、“ウソだろう?”と我が目を疑いました(正解は21)。あまりにも多いから、自分の方が間違っているのかと不安になったくらいですよ」

学力はない、要領がいいように見えても突発的な事象には対応できない。そうなると、わざわざ大卒にこだわる必要があるかという疑問が浮かんでくる。(週刊ポスト2011年10月28日号)最近このような記事が多いことは、われわれも反省しなければならないと思う。暗算だけを強化しても、計算式や計算の順序を教えなければ、このような大学生が減ることはない。せっかく計算を教えるならば、計算のきまりのようなことを同時に教えてあげれば、暗算力は輝いてくると思う。

現実問題、SSKCLUBは既に実行しているわけだから、SSKCLUBで学んだ子どもたちの学力の向上は、可能だと思われるが、講習に参加して良かった!と思っても思うだけで、実行・継続しなければ何の意味もない。このことが問題である。

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本部講習会について

今期初めて開催する「大阪府本部講習会」の参加者名簿が届いた。新大阪駅前ということで、現在30名の参加者がいるらしく、初めてとしては凄い人数だ!

今回はプロジェクトのメンバーが9名と多く、このエネルギーには敬服するばかりである。また、大阪以外の10県からも先生方が参加するらしく、やはり新幹線(のぞみ停車)沿線は最強だと思う。

これで、東京・京都・大阪・岡山・広島・小倉と会場が東海道、山陽新幹線bullettrain上で結ばれたことになる。また、高崎・宇都宮・仙台も新幹線上で結ばれている。

毎年、会員数が増える中、「地方開催」という考えは止めて、ドンドン都市に集まりましょう!我々は珠算指導のプロである以上、勉強して当たり前の世界であることは言うまでもない。勉強もしないで我流を通して、この世の中を渡っていけると思ったら大間違いである。

明日から富山県本部講習会へ出かけるが、今回は過去最高の参加者らしい。沢山の会員が集まれば、その分、情報量も必然的に多くなる。だんだん受講者の耳が肥えてきているので、講師もウカウカしていられなくなった。

典型的な学習

3桁のかけ算やわり算の中で、十の位が「0」(空位の0)の誤答が多いことは既知の通りである。これはそろばんの構造上の問題なので、0は1~9までの数と比べて、特殊化された数と認識した方がよい。

例えば、444÷2→400÷2+40÷2+4÷2と、図を用いて分配法則を使えば、404÷2→400÷2+4÷2、440÷2→400÷2+40÷2と、比較的簡単に0の意味が分かる。意味が分かれば乗加位置や立商位置の誤りが減ることは言うまでもない。

「0をかけたら、指が右に動く」とか「あるか?ないか?」という指導で0の意味を教えても、それが算数と繋がっているとは言えない。算数は典型から特殊への統合ができるから素晴らしい学問なのである。珠算は、残念ながらそのプロセスが無いため、はじめから特殊という意味相の強い教育となってしまう。

この特殊から典型に一度戻さないと、学問的な裏付けは全くできなくなる。『テキスト』を眺めると、基本的な学習が多いことに気づくと思うが、これは、特殊化するには典型的なところを重視した方が早いということである。

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